スニーカーや靴をおろす前に、防水スプレーはいらないのか?それとも必要なのか?必要だとしたらどんなメリットがあるのか?
結論を先に言ってしまうと、水によるカビや劣化を防ぎたい、汚れを付きにくくしたいなら、防水スプレーは必要です。
防水スプレーには、水だけでなく汚れや油からも守ってくれる効果があります。
防水スプレーは、つぎのような人におすすめです。
- できるだけ汚したくない人
- キレイな状態をキープしたい人
- 長持ちさせたい人
この記事では、「防水スプレーの効果」を分かりやすく解説していきます。
また、その他にも「効果が続く期間」や「正しい使い方」、「厳選した防水スプレーのおすすめ3選」も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、防水スプレーの効果からみていこう!
防水スプレーはスニーカーの汚れや水を防ぐ効果がある
防水スプレーには、汚れにくくなる、カビやシミ、変色を防ぐ効果があります。
なぜ、そのような効果があるかというと、防水スプレーに以下のような働きがあるからです。
- 汚れが付きづらくなる
- 油汚れが付着するのを防ぐ
- 雨や水の浸透を防ぐ・弾く
※浸透とは、水がしみこむことです。
防水スプレーは、水の侵入を防ぐだけでなく、汚れや油から守る働きもあります。
スニーカーをなるべく汚したくないという方は、絶対に防水スプレーを使うべき!
厳密に言うと、防水スプレーに使われている成分によって、効果に違いがあります。
このあと、詳しく説明しますが、汚れや油から守る効果があるのは「フッ素」と「有機」の防水スプレーです。
つぎに、防水スプレーの種類と、種類ごとの効果を比較して解説していきます。
まずは、防水スプレーの種類から!
防水スプレーの種類はフッ素・シリコン・有機の3つ
防水スプレーは、使われている成分から3種類に分けることができます。
- フッ素
- 有機
- シリコン
※使われている成分で、防水スプレーの種類が分かれます。
この3種類の成分のいずれかが、防水スプレーにほぼ使われています。
どの成分の防水スプレーをスニーカーに使えばいいのか?
ズバリ結論を言うと、スニーカーには「フッ素」か「有機」が成分の防水スプレーを使うのをおすすめします。
「フッ素」や「有機」の防水スプレーは通気性がいいので、シミができたり、素材を傷めたりするリスクが低いからです。
スニーカーに使うなら「フッ素」か「有機」の防水スプレーを選ぶ!コレがポイントです。
防水スプレーには3種類あることが分かったところで、つぎに、それぞれの種類ごとの効果を比較をしながら解説します。
なぜ、フッ素や有機の防水スプレーが、スニーカーに適しているのか?
その理由を、つぎに説明していきますね。
フッ素・有機・シリコンの防水スプレーの違いを比較
フッ素・有機・シリコンの3種類の防水スプレーの効果を比較します。
比較するのは、つぎの4つです。
- 撥水性
- 撥油性
- 持続性
- 通気性
上記の4つの効果を比較することによって、それぞれの防水スプレーの特徴が分かるので、なぜ、スニーカーにはフッ素や有機の防水スプレーを使うべきなのかが分かります。
比較する前に、4つの効果がどんなものなのかを、簡単に解説します。
撥水性・撥油性・持続性・通気性とは?
①撥水性・②撥油性・③持続性・④通気性は、どんな働きがあるのか解説していきます。
① 撥水性(はっすいせい)
撥水性は、水を弾く力で、防水スプレーのメインの働きです。
スニーカーや靴にとって、水分はカビや加水分解などの劣化の原因。
防水スプレーをすることで、スニーカーを水分から守り劣化しにくくなります。
※加水分解とは、スニーカーのソール部分がボロボロになってしまうことです。
② 撥油性(はつゆせい)
撥油性(=防汚性)は、油や汚れを弾く力です。
スニーカーの汚れを付きにくくするには、この撥油性が重要となってきます。
③ 持続性
持続性は、防水スプレーの効果が続く期間です。
④ 通気性
空気を通す度合です。
通気性はとても重要で、通気性が悪いとシミや素材が痛む原因になります。
比較するポイントが分かったので、いよいよ3種類の防水スプレーを比較していくよ!
3種類の防水スプレーの比較表
防水スプレーの成分 | 撥水性 | 撥油性 | 通気性 | 持続性 | スニーカーに使用 |
---|---|---|---|---|---|
フッ素 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
有機 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
シリコン | ◎ | × | × | 〇 | × |
まずは、シリコンが成分で使われている防水スプレーから解説すると、シリコンは撥水性は高いのですが、通気性が悪いのスニーカーには向いていません。
また、撥油性がないので、油や汚れを付きにくくする効果はないです。
つぎに、フッ素と有機が成分で使われている防水スプレーは、持続性は高くありませんが、撥水性・撥油性・通気性ともにあるので、スニーカーを水や汚れから守るのに、最適な防水スプレーといえます。
防水スプレーを使ってはいけない素材
「フッ素」や「有機」の防水スプレーだからといって、どんな素材のスニーカーや靴に使えるわけではないので注意が必要です。
特に、エナメル素材に使えない防水スプレーが多いです。
※エナメルは、革の表面を加工した素材です。
エナメルはパテントとも呼ばれるよ!
他にも爬虫類の皮革のような特殊な素材には、ほとんどの防水スプレーが使用できません。
防水スプレーのパッケージに、使用できない素材が記載されているので、必ず確認するようにしましょう。
防水スプレーの効果が持つ期間
防水スプレーの効果は、1~2日で半減すると言われています。
防水スプレーを使えば、半永久的に効果が続くわけではありません。
なので、定期的に吹きかける必要があります。
防水スプレーをする頻度は?
防水スプレーをする頻度は、スニーカーを履く頻度に合わせることをおすすめします。
以下に目安を記載しておくので、ぜひ参考にしてみてください。
- 1週間に3回以上:3日に1度
- 1週間に2回未満:1週間に1度
- 1か月に1回ほど:1か月に1度
防水スプレーの効果的な使い方
つぎの流れで、防水スプレーをスニーカーに使うことで、防水スプレーの効果が高まります。ぜひ試してみてください。
- スニーカーの汚れを落とす
- 防水スプレーを吹きかける
- 風通しの良い場所で半日ほど乾かす
- 2と3を2~3回繰り返す
防水スプレーをするタイミングは、スニーカーの汚れを落とした後です。汚れが付いた状態で、防水スプレーを吹きかけても効果が半減します。
また、防水スプレーをスニーカーに吹きかけるときは、薄く薄く重ね塗りしていくイメージです。
防水スプレーの使うときに注意すること
- 1度に防水スプレーをかけ過ぎない
- 喚起のいい場所で防水スプレーを使う
- しっかりと乾かす
▼「防水スプレーの正しい使い方」を詳しく知りたい方におすすめな記事
スニーカーにおすすめな防水スプレー
スニーカーに防水スプレーを使ったほうがいいことは分かったけど、いろんなメーカーやシューケア用品のブランドから防水スプレーが発売されてるので、どの防水スプレーを選べばいいのか分からないと思います。
そんな方のために、おすすめの防水スプレーを厳選して3つ紹介するので参考にしてみてください。
フッ素系の防水スプレー
有機系の防水スプレー
【番外編】エナメル素材に使用できる防水スプレー
▼ 「スニーカーにおすすめな防水スプレー」をもっと知りたい!という方におすすめな記事
まとめ|防水スプレーはスニーカーに汚れが付きづらくなる
最後に、防水スプレーを使うメリットをまとめると、
- 水によるカビや劣化を防ぐ
- 汚れを付きづらくする
- 汚れても落としやすくなる
- 油を弾いてくれる
スニーカーをキレイに履きたい方に、おすすめなシューケア用品です。
ただし、フッ素か有機の成分が使われている防水スプレーを使ってください。
シリコンは通気性が悪いので、シミや素材が痛む原因となります。
〇 フッ素・有機
× シリコン
防水スプレーを使えば、完全に汚れを防ぐことはできませんが、汚れにくくなるし、洗ったときに落ちやすくなります。
できる限りキレイな状態をキープしたい方は、防水スプレーを使ってみて下さい。
▼ この記事を書くにあたり参考にしたサイト
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